目次
- 1 風の時代が選んだリーダー
- 2 風の時代から見える、奉仕と構造改革の魂
- 3 風の時代が照らす、二人のリーダーに宿る原動力
- 4 この記事の内容は、YouTubeでご覧いただけます
風の時代が選んだリーダー

意識進化占星学の視点で魂の設計図から政治を読む
皆さんこんにちは。アカデミー・オブ・ユニバース・コード学長で、エネルギーナビゲーターの大旗ハルミです。
お元気ですか?早いもので、もう10月ですね。
今日はアメリカ時間で2025年10月4日、日本は昨日が4日でしたけれども、自民党の総裁選挙で高市早苗さんが初めて女性として自民党総裁になられたというニュースを知って、「面白いな」と思って調べてみたら、すごく面白いことがわかったので、緊急で動画を撮りました。
意識進化占星学という、日本ではあまり知られていない魂中心の西洋占星学を、私はアメリカから日本の皆さんにお伝えしています。
10年くらい前からYouTubeで発信を始め、今はアカデミー・オブ・ユニバース・コードという、日本で意識進化占星学を学べるオンラインスクールの学長をしています。

自民党の総裁選で、最後まで争った高市早苗さんと小泉進次郎さん。
今回は、高市さんが当選されましたね。
このお二人を意識進化占星学の視点から見てみると、実は、とても興味深いことがわかります。
共通点もあれば、まったく違うエネルギーも持つお二人。
その違いが、行動や言葉にもはっきり表れています。
特に小泉さんは、いろいろな評価を受けていますよね。
でも実は、それも偶然ではありません。
それぞれの人がどんな性質を持ち、どんな行動をとりやすいのか。そしてそれはなぜなのか。
それは、「ネイタルチャート」と呼ばれる、生まれた瞬間の空の配置(ホロスコープ)を見れば分かるんです。
このネイタルチャートには、その人の魂の設計図がしっかりと刻まれています。
ですから、どんな魂で、どんなエネルギーを持ち込んで生まれてきているかが分かるんですね。
今日はそれを、皆さんに簡単にお話ししておきたいと思います。
アストロロジー(占星学)のことがあまり分からない方もいると思いますので、「こんなエネルギーですよ」という形でお話しします。参考になさってみてください。
高市早苗さんの魂の設計図を読む
まずは、高市さんのネイタルチャート(ホロスコープ)を見ていきましょう。
彼女は1961年3月7日、奈良県の大和郡山で生まれました。
ただ、出生時間が分からないため、今回は正午(12時)でチャートを出しています。
生まれた時間が分からないと、東の地平線の位置=アセンダントが分からないため、ハウスを読むことができません。
ホロスコープのハウスにはそれぞれテーマがあるのですが、生まれた時間がわからない時には読めないのです。

太陽がうお座16度にあることは確定しています。
また、正午基準のチャートでは月はさそり座8度付近。誤差を踏まえてもさそり座1〜15度の範囲に収まります。
アストロロジーは魂の言語

私が尊敬する占星学者ディーン・ルディアの言葉をご紹介します。
「アストロロジーは言語である。もしこの言語が理解できたら、空があなたに話しかけてくる。」
まさにこの言葉こそ、私が伝えている意識進化占星学の根幹です。
性格を当てる占いではなく、「その人の魂が、どんなエネルギーを持ってこの地球にやってきたのか」を読み解く学問、それが意識進化占星学です。
10の天体とエネルギーの役割

天体にはそれぞれ意味と役割があります。
太陽、水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星。
冥王星は天文学上では惑星から外れましたが、意識進化占星学では欠かせない存在です。
なぜなら、冥王星は「魂レベルの変容」そして「死と再生」を象徴するからです。
天王星・海王星・冥王星のような外惑星は公転周期が非常に長く、個人よりも時代の流れ全体に影響を与えます。
木星と土星は「社会天体」と呼ばれ、木星は約12年、土星は約30年弱で太陽の周りを回ります。火星は約2年、水星や金星はそれよりも速い周期で動きます。
魂の進化を導く「月のノード」

そして、意識進化占星学でとても重要なのが月のノード(Node)です。
ノードとは「交点」という意味。
太陽の通り道(黄道)と、月の通り道(白道)はわずかに傾いており、その交わる点がノードになります。
上に昇っていく時に交差する点をノースノード(昇交点)、下に降りていく時に交差する点をサウスノード(降交点)と呼びます。
このノードは、意識進化占星学ではとても大事なポイントです。
魂が、サウスノードは前世において学んできたことを、今生ではノースノードの方向へ進みながら学んでいく――それが魂の進化の道だと考えるのです。
ノードが示す魂の進化の道

地球から見て、太陽や月が東から昇り西に沈むように、その動きの中で黄道と白道が交差する瞬間が、ノースノードとサウスノードの位置となります。
意識進化占星学では、このノード軸を通して、魂がどこから来て、どこへ向かおうとしているのかを読み解きます。
ノードは「魂の旅のコンパス」。
人生を通じて、魂がどんな進化を目指しているのかを教えてくれるのです。
高市早苗氏の魂テーマ:うお座×おとめ座が導く奉仕と整える力
今までのお話を少し頭に入れながら、高市さんのチャートを読んでみたいと思います。
これが高市さんのチャートです。

太陽が示す高市早苗さんの基本エネルギー
高市さんは1961年3月7日生まれ。
この日は太陽がうお座にあり、12サイン(星座)の中では最後のゾディアックにあたります。
占星学に詳しくない方のためにお伝えすると、アストロロジーは12のサイン(星座)で構成されています。
最初のサインが「おひつじ座」、そこからおうし座、ふたご座……と続き、最後が「うお座」です。
おひつじ座は春分点、つまり太陽がおひつじ座0度に入る瞬間(3月20〜21日頃)から始まります。ですから、始まりのおひつじ座と、最後のうお座では、エネルギーの性質がまったく異なるのです。
高市さんはこの「うお座のエネルギー」がとても強い方です。
皆さんがよく言う「私は○○座です」という太陽星座は、太陽がどのサインにあるかで決まります。
太陽星座と誕生日の関係
太陽は1日に約1度ずつ動くため、誕生日がわかれば、太陽がどのサインにあるかをおおよそ知ることができます。
ただし、サインの切り替わり(たとえば「うお座→おひつじ座」)の境目に生まれた場合は、
生まれた時間によって太陽のサインが変わるため、正確に調べる必要があります。
高市さんの場合は3月7日生まれなので、太陽は明確にうお座です。
このうお座的エネルギーが、彼女の魂の核となっています。
サウスノードが示す過去からの学び
そして、もうひとつ大事なのがサウスノードというポイント。
これは、魂が過去世で学んできたテーマを表します。
高市さんのサウスノードはうお座6度。
太陽がうお座16度にあるので、ちょうど10度差。
この10度というのは、占星学で「オーブ」と呼ばれる許容範囲の中に入っています。
つまり高市さんは、過去世でもうお座的なテーマを学び、今生でも同じテーマに取り組む魂なのです。
ノード軸と天体の集中──魂の焦点が示すもの
サウスノードの反対側にあるのがノースノード(昇交点)です。
これは、今生で魂が向かう方向、進化のテーマを表します。
高市さんのチャートでは、全体的にノード軸のまわりに天体が集中しており、魂のテーマが非常に明確に表れている配置です。
出生時間が分からないため、今回は正午のチャートで見ていますが、朝6時ごろに生まれていれば、太陽の位置はさらに下のほうに来る可能性もあります。
そのため、今回はハウスの位置は考慮せずに見ていきます。
冥王星とノースノードの合──魂の進化を示す印
チャート右側を見てみると、おとめ座6度11分にノースノードがあります。
そしてそのすぐそばに、冥王星がおとめ座6度37分で重なっています。
このように、ほぼ同じ度数で重なることを「パータイルで合(コンジャンクション)」と呼びます。
高市さんのチャートは、まさにこの魂の進化を強く促す配置を持っています。
魂を中心に読む、意識進化占星学の特徴
一般的な西洋占星術や心理占星学では、主に性格や心理傾向を読み解きます。
一方、意識進化占星学では、魂がどんな成長を目指してこの地球にやってきたのかを中心に読みます。
そのため、ノード軸や外惑星のようなゆっくり動く天体が、とても重要になります。
外惑星が示す時代と魂の背景
外惑星――天王星・海王星・冥王星は、それぞれがとてもゆっくり動くため、時代の背景そのものを象徴します。
これらの天体がどのサインにあるか、またどんな角度(アスペクト)を取っているかによって、その人の魂がどんな課題やテーマを持って生まれたのかが見えてくるのです。
社会を動かす2つの天体:木星と土星
そして、外惑星と並んで大切なのが木星と土星。
この2つは「社会天体」と呼ばれ、個人と社会をつなぐ橋渡しの役割を持ちます。
木星は約12年で太陽の周りを一周し、拡大・発展を象徴する天体。
土星は30年弱で一周し、制限・成熟・構造を象徴する天体です。
水星から火星までは動きが速く、個人の特徴を表しますが、木星・土星は時代を超えて影響を及ぼします。
冥王星が語る時代の変容
最後に、冥王星について少しだけ触れておきましょう。
冥王星は約250年弱で太陽の周りを一周します。
その軌道はとても楕円形で、ある時代では短期間で一つのサインを抜け、別の時代では長く滞在する――そんな独特のリズムを持っています。
冥王星は「死と再生」「変容」「無意識の解放」を象徴する天体。
まさに、個人と社会の深い進化を導く星です。
冥王星がある場所は、その人が過去世で深くこだわってきた領域を示しています。
強い執着を持つ一方で、それだけ徹底的に探求してきた分野でもあるのです。
うお座の奉仕性とおとめ座の現実力、二つの軸が交わるとき
魂が持ち込むポテンシャルエネルギー
意識進化占星学では、魂がどんなエネルギーを魂の特徴として持ち込んできているかを、ポテンシャルエネルギーと呼びます。

そして、そのエネルギーをどの周波数で使うかによって、同じようなチャートを持つ人でも人生の展開はまったく異なっていくのです。
たとえば、同じ日時に生まれた人でも、自分の持ち込んだエネルギーをどう使うかで、生き方も結果もまったく違ってきます。
魂の進化には段階があり、それはチャートの配置だけでは読み取れません。
アストロロジャーは実際に対話を通じて、その人の意識の成熟度や学びのテーマを感じ取っていくのです。
サウスノードと太陽、カイロン、冥王星──魂の核心が集まる場所
冥王星は過去世でやり尽くしたテーマを表すため、強いこだわりを示します。
そのため、魂が今生進化していくために必要なノースノードのテーマを学ぶことが、魂の進化にとって重要になります。
しかし高市さんの場合は、そこに特別な特徴があります。
サウスノードのテーマを真剣に生きてこられたうえで、その領域に太陽とカイロン(キロン)が重なっているのです。
カイロンは、才能と同時に魂の傷を象徴します。この3つがわずか4度差で密集しており、
さらに冥王星も同じ領域にあるため、高市さんのチャートではこの部分が強く強調されています。
こうした配置を持つ人は、単にサウスノードからノースノードへ進むだけでなく、過去と現在のテーマを統合しながら進化するという、より深い学びを持っています。
魂のテーマ:うお座×おとめ座の統合
高市さんの魂のテーマは、うお座とおとめ座の軸(ノード軸)にあります。
過去世から続くうお座的な「奉仕・共感」と、今生で学ぶおとめ座的な「現実・整える力」。
この二つを統合し、理想と現実のバランスを取ることが、彼女の進化の道です。
この組み合わせは、「奉仕」と「実践」の融合。
うお座の慈愛と直感、おとめ座の分析力と現実力の両方を結びつけていくことが、高市さんの魂が選んだテーマなのです。
努力で道を切り拓いた現実派のうお座
高市さんは小泉さんとはまったく違うタイプのエネルギーを持っています。
小泉さんが世襲議員であるのに対し、彼女は政治家の家系ではなく、女性としても不利な立場から出発しました。
それでも64歳にして、自民党総裁という立場に立ったのです。
まだ首相ではありませんが、その歩みはうお座的な奉仕と、おとめ座的な努力の融合を体現しています。
太陽がうお座にあるということ
もう一つ注目したいのが、うお座のエネルギーの深さです。
うお座は12サインの最後の星座で、時間と空間を超えた境界のない世界を象徴します。
太陽がうお座にあるということは、しし座的な「自己表現」と、うお座的な「共感力」の融合を意味します。やさしさを通じて人を導くリーダーシップを持つのです。
海王星と12ハウスがもたらす見えない力
うお座の支配星は海王星。
そして、海王星が司る12ハウスもまた、うお座と似たエネルギーを持ちます。
太陽がうお座にあるということは、この海王星的・12ハウス的エネルギーを強く持っているということでもあります。
うお座や12ハウスに天体が多い人は、見えない世界のエネルギーにとても敏感で、他人の感情や空気を深く感じ取ります。
そのため、共感や奉仕を通じて人生を動かしていくことが多いのです。
また、海王星が他の天体とアスペクトを取っている場合、その影響はさらに強くなります。
アーキタイプを学び、統合することの大切さ
だからこそ、各サインや天体のアーキタイプ(元型)を丁寧に学び、それらをどう統合していくかがとても大切です。
個々をバラバラに読むのではなく、全体を一つの生命の設計図として理解する。
そこに、その人の魂の個性が現れてくるのです。
“溶かす”海王星 vs “固める”おとめのバランス

うお座の本質──「宇宙の子宮」に宿るエネルギー
高市さんのチャートを見ていると、まず目を引くのがうお座のエネルギーの強さです。
けれども、このうお座の本質を本当に理解している人は、日本のアストロロジー界でも意外と少ないのです。
うお座は、時間と空間を越え、あらゆる境界が溶けていく領域を象徴します。
ひと言でいえば、「生まれる前の宇宙の子宮」のような場所。
そこから「おぎゃー」と誕生してくる瞬間のエネルギーが、次のサインであるおひつじ座の始まりです。
はじまりの前と、終わりの先にあるうお座
火星が象徴する「行動」や「意志」を経て、私たちはさまざまな経験を積み重ね、最終的に再びうお座の世界へと還っていきます。
うお座とは始まりの前にあり、終わりの先にある場所。
母親の子宮、そしてもっと大きくいえば「宇宙の子宮」ともいえる領域です。
そこは、スピリット(魂)の世界。
肉体を持たない、純粋な意識そのものの場所なのです。
私たちは体を持って生まれてくることで、何かになるための旅を始めます。
そして最終的にまた、水のサインであるうお座、その支配星・海王星の世界へと戻っていくのです。
海王星がもたらす「すべてを包み、溶かす力」
うお座の支配星は海王星。海王星は海の象徴。海はすべてを包み、すべてを溶かしていきます。
それは宇宙の根源(ソース)のエネルギーです。
私たちは肉体という制限を持って生きています。そのため、この根源のエネルギーを100%理解することはできません。
うお座や12ハウスの世界が難しいといわれるのは、まさにこの境界のなさに理由があるのです。
感じ取る力と形にする力のはざまで
うお座のエネルギーを強く持つ人は、人の感情を自分のことのように感じたり、言葉にしなくても直感的にメッセージを受け取ったりします。
頭で考えるよりも先に「感じる」「ひらめく」。
それが、海王星とうお座の特徴です。
ただし、このエネルギーはすべてを溶かしてしまうので、形をつくることが苦手で、固めることができません。
うお座の対極にある、おとめ座という現実の知恵
うお座の反対側にあるのがおとめ座です。
この二つは常にペアで存在し、互いに補い合う関係にあります。
うお座がスピリット(意識)なら、おとめ座は物質(現実)の世界。
意識が現実に形を持つプロセスを象徴しています。
二元性を超えて調和へ──魂の進化の仕組み
地球に生まれるということは、スピリットが物質世界に入るということ。
エネルギーが形を取ると、そこには陰と陽・光と影・プラスとマイナスといった極性が生まれます。
地球もまた、北極と南極の両極を持ち、その間をエネルギーが循環することで磁場が生まれ、自転が続いています。
私たちの内側にも、同じように二元性が存在します。
そして、魂の成長とは、この二つの極を調和させ、統合していくプロセスなのです。
うお座×おとめ座──究極の学びの軸

高市さんの場合、この「うお座×おとめ座」という両極のエネルギーをどちらも強く持っています。
この軸は、奉仕と現実のバランスを学ぶ究極のテーマともいえるもの。
生まれてから地平線の下にある1〜6ハウスは自己形成の領域、そして7ハウス以降が「他者との関わり」の領域です。
1ハウスが自分自身のアイデンティティ、7ハウスが他者との関係を象徴するように、魂の旅は自己から他者、個から全体へと広がっていきます。
高市さんのうお座のエネルギーはとても強く、直感的なひらめきやインスピレーションを多く受け取ります。
けれども、うお座の特徴として、それを現実化するのは少し難しい面もあります。
その反対側にあるおとめ座は、地のサイン。現実的で、分析的で、形にする力を持っています。
そして、この2つのサインには共通点もあります。
どちらも柔軟宮と呼ばれるサインで、季節の変わり目を象徴します。
また、どちらも奉仕がテーマです。
大きなもののために自分を捧げる――それが、この軸の根本的な使命なのです。
特におとめ座は、日々の生活を整え、管理し、改善していく力を象徴します。
高市さんの経歴を見ても、長年にわたって政策立案や実務を担ってきたことがわかります。
情報を集め、分析し、「これをこうした方がいい」「ここを変えよう」と考える力は、まさにおとめ座のエネルギーです。
ノースノードと冥王星が示す進化の使命
そして、彼女のノースノードはおとめ座。現実を整える力を磨くことこそ、魂の進化のテーマです。
さらに特筆すべきは、冥王星が同じおとめ座にあるという点。
ノースノードと冥王星が重なる配置は、魂の進化を大きく進めるために生まれてきた人を意味します。
高市さんの場合、この二つがぴったりと重なっています。
それは、非常に強い使命を持って生まれてきたサインなのです。
溶かす海王星と、固めるおとめ座の統合
彼女は多くのインスピレーションを受け取りながらも、それを形にする力を持っています。
ふわっとした理想だけに留まらず、受け取ったひらめきを現実的な形へと落とし込む。
溶かす海王星と固めるおとめ座。
この二つのエネルギーのバランスを取ることこそが、高市さんの魂の大きなテーマであり、彼女がこの時代に選ばれた理由のひとつなのかもしれません。
風の時代から見える、奉仕と構造改革の魂
12ハウスの研究の背景と非個人的奉仕のテーマ
12ハウス──「私」を越えて、すべてに捧げる場所
12ハウスという領域は、意識進化占星学を学んでいないと、なかなかその本質を理解するのが難しい場所です。
私自身も、師であるマウリース先生に出会うまでは、どうしても腑に落ちませんでした。
多くの先生に学んでも、この12ハウスだけは「何かが違う」と感じていたのです。
ところが、マウリース先生が12ハウス・うお座・海王星のエネルギーを深く研究されており、その教えによってようやくこの場所の本質が見えてきました。
12ハウスは、もっと大きなもののために、自分を捧げる場所。
個人のためではなく、全体のため、人類のために働く。そんな非個人的な奉仕を象徴しています。
おとめ座と12ハウス──共通のテーマと異なる方向
おとめ座にも奉仕という共通のテーマがありますが、方向性が少し違います。
おとめ座の奉仕は、日常生活の中で技術や知恵を磨き、人の役に立つという実践的な奉仕。
一方で、12ハウスやうお座の奉仕は、よりスピリチュアルで、境界を超えたもの。
個人のためではなく、全体のため、人類のためという、より大きな奉仕の形を表します。
12ハウスは、いわば非個人的な場所。
ここでは、個人としての私ではなく、すべてとつながる私という意識がテーマになります。
おとめ座の領域が、生活のマネージメント――お金、健康、スケジュール、日常の秩序を整える場所だとしたら、12ハウスはその先にある、個人を越えた奉仕の場です。
12ハウスに宿る非個人的な愛
12ハウスが強い人、またはうお座のエネルギーを多く持つ人は、人のため、社会のために生きる傾向があります。
たとえば、政治家や大統領のように大衆を導く人。
あるいは、消防士や医療従事者のように、人の命を守るために働く人。
国境のない医師団のように、危険を顧みず奉仕する人たちもそうです。
自分を犠牲にしてでも、世界のために尽くす。そんな非個人的な愛のかたちを象徴するのが、12ハウスなのです。
高市早苗さんの12ハウス的魂
高市さんは、サウスノードがうお座にあります。過去世でもすでに、そうした大きな奉仕を経験してきた方です。
そして今生でも、その魂の記憶を引き継ぎながら、もう一度、何かに捧げたいと感じているのでしょう。
彼女のチャートには、カイロンもうお座にあります。カイロンは、才能と同時に傷を示す星です。高市さんは過去世でも、人のために力を尽くしてきたけれど、うまくいかずに深く傷ついた経験を持っているのかもしれません。
それでもなお、また人のために生きる道を歩もうとしている。
そこに彼女の強さと、魂の成熟が見えます。
海王星が示す「深い感情の変容」
さらに注目したいのが、うお座の支配星・海王星の位置です。
彼女の海王星は、さそり座にあります。
さそり座もまた水のサインで、死と再生をテーマに持つ星座で、その支配星は冥王星です。
海王星がさそり座にあるということは、自分の深い感情の闇に向き合い、見たくない影の部分を掘り起こし、それを通して魂を成長させるというプロセスを意味します。
この配置を持つ人は、過去世で神や宇宙を信じ、大きな使命や理想のために命を捧げた経験を持つと言われます。
しかし同時に、理想と現実のはざまで苦しんだ悲しみを抱えることも多いのです。
高市さんの魂にも、その記憶が刻まれているのかもしれません。
火星かに座──母性と守る力
また、彼女の火星はかに座にあります。これは母性的な守りの力を象徴します。
自分の国や仲間を守りたいという愛国心がとても強いのです。
「日本のサッチャー」と呼ばれることもあるようですが、彼女の保守性は立場や排他的なものではなく、大切なものを守りたいという深い情の表れなのだと思います。
現実的な理性と、時代を見つめる眼差し
最近の彼女の発言を聞いていると、保守というよりも、むしろ理性的で現実的。
時代の変化を冷静に見つめ、地に足のついた言葉で語る姿が印象的です。
日本の政治も、そして世界の政治も、いま大きな転換期を迎えています。
「右か左か」ではなく、本当に人々のためになる政治とは何か?という根源的な問いが再び浮かび上がっているのです。
宇宙が示すタイミング──12ハウス的リーダーの登場
アメリカでも、民主党と共和党の対立が激化し、国民のために働くリーダーが減ってきています。
日本でも同じように、利権や立場ではなく、魂の声に基づいた政治が求められています。
そんな時代の節目に、高市さんのような12ハウス的リーダーが現れたこと。
それ自体が、宇宙の意図を感じさせる出来事だと私は思います。
かに座火星の母性的戦士性とやぎ座木星×土星が示す改革力

かに座の火星──守るために戦うエネルギー
高市さんの火星は、かに座にあります。
かに座はもともと4ハウスに対応しており、「母国」「家族」「氏族」など、自分が根を下ろす場所を象徴するサインです。
そこに火星があるということは、彼女の戦うエネルギーが国を守る、人を守るという方向に向かうことを示しています。
「国民のために何かをしたい」という思いのもとで戦ってきた人なのです。
さそり座の月──深い感情と鋭い直感
彼女の月は、さそり座にあります。
出生時間を12時で出しても、午前0時過ぎに生まれても、
夜11時台でも、どの時間帯でも月はさそり座にあるため、これは確実です。
火星がかに座、月がさそり座。どちらも水のサインで、感情が深く、強い共感力を持ちます。
そして月が海王星と重なっているため、感受性や直感も非常に鋭いタイプです。
オーブ10度以内で重なっているため、過去世でも国のために戦い、国民を守ろうとしたけれど傷ついた経験が見えてきます。
母のように人を守ろうとしたけれど、それが叶わなかったような記憶を持っているのかもしれません。
だからこそ今生では、「今度こそ、しっかりやり遂げたい」という強い意志が感じられるのです。
パワフルな水星──分析力と洞察力の融合
サウスノードのうお座の支配星は海王星。
その海王星がさそり座にあり、その支配星は冥王星です。
そしてこの冥王星がノースノードと重なっています。
ノースノードの支配星はおとめ座の支配星・水星。
その水星はみずがめ座の24度にあり、「S」という記号がついています。
これはステーショナリーディレクト(Stationary Direct)といって、逆行から順行に戻る直前の状態を示しています。
同じ方向に走っている二つの電車のうち、片方に乗っているともう片方が後ろに動いて見えることがありますよね。
それと同じ原理で、地球から見ると、水星が止まって見える瞬間があります。
地球から見て止まって見える瞬間の天体は、他のどの時よりも集中した力を発揮するのです。
高市さんの水星はとてもパワフルなのです。
おとめ座の支配星が水星ということは、彼女の思考が非常に実務的で分析的であることを示しています。
さらに、それがみずがめ座にあるため、社会や時代全体を俯瞰して見る力を持っているのです。
Out of Boundsの火星──常識を超えた行動力
さらに専門的に言えば、彼女の火星は緯度+26度という非常に大きな数値を持っています。

これはOut of Bounds(境界線を超えた)の火星と呼ばれる状態で、通常よりも強く作用します。いわば暴れん坊の火星。
この配置を持つ人は、行動力・決断力・突破力に優れ、型にはまらないリーダーシップを発揮します。
国を守る意識が非常に強く、そのエネルギーがリーダーシップとして表れているのです。
水・地・火のバランス──感受性と実行力の融合
チャート全体を見ると、彼女は水のエレメントがとても強く、深い共感力と直感を持っています。
同時に、地のエレメントもあり、現実を動かす力も兼ね備えています。

金星はおひつじ座(火のサイン)にあり、率直で行動的な愛情表現をします。
火星はかに座で、夏の始まりを示す活動宮(カーディナルサイン)です。
木星と土星の合──社会構造を築く力
そして、注目すべきはやぎ座にある木星と土星の合(ごう)です。
土星がやぎ座26度46分、木星が28度28分。
わずか2度の差で重なっています。
やぎ座は冬の始まりを告げる活動宮で、社会的な責任や構造を司ります。
活動宮は、物事を始める力が強いサインです。
不動宮(季節の真ん中)ほど粘り強くはありませんが、柔軟宮(季節の終わり)よりも行動に勢いがあります。
柔軟性と持続力──バランス型リーダー
高市さんはこの活動宮のエネルギーがとても強く、動かす力を持っている人です。
彼女のチャートには、「不動宮=集中力と持続力」と「柔軟宮=柔軟さと適応力」の両方がバランスよく配置されています。
柔軟でありながら粘り強く、状況を読みながら前進できる人なのです。
やぎ座の力──国家の中心に立つ資質
最後にもう一度強調したいのが、やぎ座というサインそのものが社会の頂点・責任・制度を象徴するということ。そしてその支配星は土星。
高市さんは、その土星を本拠地であるやぎ座に持っています。
自分の最も得意な領域で力を発揮できる配置なのです。
このことからも、彼女が国家の中心、すなわち首相という立場に立つ可能性を持つことは、チャート全体から見ても自然な流れだと言えるでしょう。
木星×土星の20年サイクル=グレート・コンジャンクション解説

20年ごとの宇宙的節目
木星と土星は、約20年に一度のペースで重なり合う(合:ごう)天体です。
地球から見て、二つの惑星が同じ方向に並ぶ瞬間、それがグレート・コンジャンクションです。
木星は約12年で太陽を一周し、土星は約30年かけて一周します。
そのため、二つが同じ場所で重なる周期がちょうど20年ごとに訪れるのです。
高市さんのチャート(1961年3月7日)を見ると、少し前のタイミングで、やぎ座26度前後で木星と土星がほぼぴったり重なっていました。

これは社会的にも個人的にも、非常に重要な節目のサインです。
理想を現実にする力──木星と土星の融合
木星は「理想・信念・拡大」、土星は「構築・仕組み・成熟」を象徴します。
木星が理想を描き、土星がそれを現実に形づくる。
この二つが重なる時期は、社会全体の仕組みが再構築されるタイミングです。
木星と土星の合は時代の転換点を示しているのです。
人類にとっても、個人にとっても、この20年周期のグレート・コンジャンクションは人生の大きな節目となります。
そして、今まさに私たちはその風の時代への転換期に生きています。
そんな中で、高市さんが新しい立場に就いたというのは、彼女の人生に強い宇宙的インパクトが訪れていることが分かります。
愛の戦士──金星×火星の結びつき
彼女のチャートを見ると、金星もおひつじ座の26度前後にあり、木星・土星のやぎ座26〜28度とちょうど90度の角度(スクエア)の関係にあります。
おひつじ座の支配星は火星。高市さんの火星は、かに座にあります。
愛(=金星)と戦い(=火星)が深く結びついているのです。
この配置は、愛の戦士のようなエネルギーです。
自分の信じるもののために、愛をもって行動する。
そんな姿勢が彼女の根底にあるのだと思います。
リーダーとしての葛藤:理想と現実のはざまで
土星と木星が社会的な仕組みを司るのに対して、金星は個人の価値観や自己愛を表します。
この間に90度の関係ができているということは、組織の中でリーダーとして働きながらも、自分らしさを大切にしたいという内面的な葛藤を抱えていることを示しています。
高市さんがあまり派閥に属さず、自分の信念を貫いてきたのも、この配置が物語っているように思えます。
安倍元首相に信頼されつつも、派閥や利権の中に取り込まれず、自らの軸を貫いたその芯の強さも、彼女のチャートが物語っています。
個人が声を上げる時代へ
いま、政治の世界も大きく変わりつつあります。
若い女性政治家たちがSNSを通じて新しい発信を行い、情報が一部の権力者に独占される時代が終わりつつあるのです。
これはまさに、天王星がみずがめ座に入った象徴的な流れです。
みずがめ座の時代、つまり風の時代は、個人が声を上げる時代です。
国民一人一人が目覚め、主体的に発言し始めています。
高市さんもまた、その時代の波の中にいるのです。
革命の知性──水星と天王星のオポジション

高市さんの水星と天王星は180度(オポジション)の関係にあり、これは、「常識を打ち破る知性」「新しい発想」を示します。
水星と天王星の関係は、独自のアイデアや改革的な視点をもたらします。
みずがめ座の支配星が天王星であることを考えると、彼女は未来を見通す頭脳を持ったリーダーと言えるでしょう。
その天王星がしし座にあり、しし座は太陽が支配しています。
彼女のハート(太陽)と理想の革命精神(天王星)が響き合っているのです。
高い視点から物事を見て、ハートを中心に人々のために改革を起こしていくというエネルギーが強く表れています。
彼女のチャートは全体として少し偏りがありますが、同時に美しいトライアングルもあり、緊張と調和が絶妙に共存しています。
火星の調停──魂の学びを統合するエネルギー
さらに注目したいのが、火星がノード軸(うお座-おとめ座)に対して調停の角度を取っている点です。
これは、火星のエネルギーをうまく使うことで、魂の成長テーマをスムーズに統合できるという意味を持ちます。
高市さんがこの火星のエネルギーをうまく生かすほど、彼女は本来の力を発揮しやすくなるでしょう。
宇宙のエネルギーと響き合うリーダーシップ
愛国心、母性的な保護の力、そして強いリーダーシップ。
そうしたエネルギーが統合され、彼女が活躍する時代がやってきたのだと感じます。
もちろん、これからも試練は続くと思いますが、彼女のマインド(水星)と直感(天王星)は、
ハイヤーマインドとしてハートと結びついています。
宇宙の流れに呼応しながら、自分の使命を果たしたいという強い意志を感じますね。
ハートがとてもあたたかく、愛のある方だと思います。
ただし、このエネルギーを自己中心的に使えば、「私が、私が」となってしまう危険もあります。今の彼女は、その段階を超え、より大きな目的のために動く人として、宇宙のエネルギーに導かれているのだと感じます。
今はまさに、彼女に大きなお役目が巡ってきているタイミングなのです。
風の時代が照らす、二人のリーダーに宿る原動力
小泉進次郎氏、おひつじ座に集う「俺がやる」エネルギー
小泉さんの魂の設計図を読む
さて、次は小泉さん。
小泉さんも、本当に面白いチャートをお持ちです。
彼は1981年生まれ。
私の息子と同じ年なんです。息子は8月生まれなので、彼のほうが少しお兄さんですけど、同じ学年になります。
生年月日は1981年4月14日。出生地は横須賀です。
生まれた時間がわからないので、ここでも正午(12時)でチャートを出しています。

ですから、アセンダント(東の地平線の位置)はしし座7度あたりにありますが、これは仮のもの。正確な出生時刻がわからないので、アセンダントは確定できません。
それでも太陽がおひつじ座にあることは確かです。
そして彼のチャートで注目すべきは、このおひつじ座のエネルギーがとても強いということ。
太陽もおひつじ座、そしてそのすぐそばに金星もあり、ちょうどヴィーナス・スターポイントができた直後です。
あの華やかさ、オーラのようなものがあるのも納得です。
さらに火星もおひつじ座。水星も少し離れていますが同じサインです。主要天体のうち4つがすべておひつじ座―12星座のうち一つにこれほど集中するのは相当特徴的です。
そのため、「自分がやる!」「俺が先に行く!」というパイオニア的なエネルギーがとても強い方なんですね。
おひつじ座ははじまりのサイン。
まず行動する、考える前に動く、自分で切り開く、そんな性質を持っています。
小泉さんはとにかく前に出る人で、自分の意志で決めて動くエネルギーをしっかりと持っています。
土星×木星の合――「2度目の合」の直後に生まれた意味
その反対側には、てんびん座のエネルギーもとても強く出ています。
冥王星に加え、土星と木星がてんびん座3度と5度にあり、わずか2度差。
高市さんと小泉さんの共通点は、土星と木星の合(ごう)を持つこと。
しかもどちらも「合になった直後」に生まれています。
ただし、その内容には少し違いがあります。
高市さんの場合は最初に合になった直後で、とても強い影響が出ています。
一方、小泉さんの場合は、土星・木星が逆行して再び重なる2度目の合の直後のため、少し複雑です。
いったん一緒になった後、戻ってもう一度重なるタイミングで生まれているわけです。ここはとても興味深いポイントです。
トライアングルとカイトの可能性
小泉さんのチャートにも、高市さんと同じように三角形の配置(トライアングル)が見えます。
生まれた時間がわからないのでハウスは確定できませんが、高市さんと同じく、複数の天体がトラインの角度を取っています。
また、お互いにオポジション(180度)で向かい合う天体を持ち、その緊張関係を他の天体が調整している構図になっています。
高市さんの場合、うお座とおとめ座、そしてしし座とみずがめ座にまたがるテーマを統合していくエネルギーでした。
小泉さんのチャートでも、似たように反対側の力をどう統合するかというテーマが見えます。
このバランスを取るときに働くのが、彼の金星や火星の力です。
特におひつじ座の金星と火星、つまり行動と魅力、意志と愛情が一体化していて、ここを上手に使うことで全体のバランスを取っていけるのです。
そして、正確な出生時間がわからないため線は引いていませんが、月の位置によってはカイト(凧)と呼ばれる形もあるかもしれません。
これは、緊張と調和が同時に働く非常にパワフルなエネルギー配置です。
彼の中に、導く力と支える力が同時に存在しているということです。
小泉さんの中には、そんな二つの側面が同居しているように感じられます。
理想は熱く、地が足りない小泉進次郎氏の弱点
小泉さんの場合、ノードはノースノードがしし座、サウスノードがみずがめ座にあります。
この配置も、とても興味深いですね。
そして、チャートを細かく見てみると、なんと、地のエネルギーが一つもありません。まったくないんです。

生まれた時間が分からないため、アセンダントやMCが地のサインにある可能性はありますが、
少なくとも天体レベルでは地のエネルギーがゼロ。
彼のチャートには「地に足をつける」エネルギーが非常に少ないんです。
小泉さんはおひつじ座とてんびん座に天体が集中しています。
おひつじ座は「私が!」という自己主張の星座。
てんびん座は「相手を意識する」星座。
どちらも自分と他者というテーマを強く持つサインです。
だから、何かをやろうとするときも自分がやりたいけれど、相手にどう見えるかが気になる。
そんな相反するエネルギーを同時に抱えているんです。
評論家の方々のお話を聞いていると、彼は年上の方に可愛がられ、上の人に気に入られて出てくるタイプとよく言われますね。
確かに、面倒見の良い先輩や上司に引き上げられるような星の配置です。
ただし、自分の意見を持って発言するとなると、少し迷いが出やすいタイプでもあります。
水星もおひつじ座にあります。
だから、頭の回転は速く、直感的に物事をつかむタイプ。
でも、おひつじ座の水星は考えるより先に言葉が出ることも多い。
そして彼には、ふたご座や地のエネルギーがないため、思いついたアイデアを現実に落とし込むのが少し苦手なんです。
地のエネルギーがないということは、アイデアや直感はたくさん出ても、それを形にするための粘り強さに欠ける傾向があるということ。
彼は、人を惹きつける力や華は十分あります。
火星も太陽と合になり、金星もおひつじ座でぴったり重なっていますから、とても魅力的でカリスマ性もあります。
でも、いざ何かを具体的に実現しようとすると、どうやってカタチにすればいいのかがつかめず、コツコツ積み上げるような地のエネルギーが不足してしまうんです。
だからこそ、彼には理想やビジョンを実現してくれる人が必要なんですね。
サポートしてくれるブレーンや実務家がいることで、はじめて彼の才能が生きるタイプです。
自己表現の学び――しし座ノードのテーマ

彼の太陽はおひつじ座にあり、ノースノードはしし座。このしし座は、「自己表現」や「創造性」を司るサインです。
しし座は、「俺はジャイアン!」と思いっきり自分を自己表現したいところなんです。
しし座は太陽のもともとのサインですから、自分を堂々と表現することが大切になります。
彼の魂は「自分らしく輝くこと」「自己表現を恐れないこと」を学ぶために生まれてきたのです。
逆に言えば、過去世では(サウスノードのみずがめ座の影響で)仲間や社会の中に溶け込みすぎた傾向があったとも言えます。
だから今生では、個としての自分をしっかりと打ち出すことが課題なんですね。
ただし、しし座のエネルギーを低い周波数で使うと、「俺が、俺が!」となってしまう。
でも彼の場合、それを学ぶ過程にいるので、そうした自我と表現のバランスが人生のテーマでもあります。
もしかすると、仲間の中で少し浮いたり、周囲の評価を気にして自分の意見を抑えるといった経験もしてきたかもしれません。
行動力とカリスマ――火のグランドトライン

ちなみに彼のチャートには、美しい火のグランドトライン(三角形)もあります。
木星も、月もしし座にあり、(もし夜10時~11時ごろの出生だとすれば、月はおとめ座に移っているかもしれませんが)私は彼の月はしし座にある可能性が高いと思います。
しし座の月を持つ人は、感情表現が豊かで、カリスマ性があり、人を楽しませたり鼓舞したりする力があります。
だから、人の気持ちを動かすようなスピーチやパフォーマンスは得意なんです。
ただし、地がないということは、その情熱やインスピレーションを、現実に着地させる力が足りないということでもあります。
小泉さんは「動かす力」「惹きつける力」「燃やす力」は十分にあるけれど、「形にする力」「積み上げる力」が弱いタイプ。
人をワクワクさせたり、気持ちを上げたりすることは得意だけれど、長期的な戦略や実務的な面で支える地の要素が必要なんですね。
それが、彼の魅力であり、同時に弱点でもあります。
20年のサイクルの対比――高市氏との関係
1981年生まれの彼と、1961年生まれの高市さん。
お二人のチャートには20年の差があり、まさに木星と土星の20年サイクルに沿った関係性があります。
同じサイクルの流れの中にいながらも、こんなにも表れ方が違うのは本当に興味深いですよね。
木星と土星は20年でひとつの会合周期を描きますが、その上に「200年に一度」の大きな時代の変化のサイクルもあるんです。
このあと、その200年のサイクル、つまり「地の時代」から「風の時代」への移行が、どう彼らの人生に影響しているのかをお話ししていきます。
風の時代へ舵を切る──200年サイクルが変える政治の形

二人をつなぐ共通のテーマ
この木星と土星の合(ごう)が、実は高市さんと小泉さん、二人に共通する大きな特徴です。
そしてこの木星と土星の会合周期と呼ばれるサイクルが、今、とても重要なタイミングを迎えています。
ちょうど2024年から2025年にかけて、この木星と土星のサイクルが、次の行動を起こす段階に入っているからです。
ここから社会全体が新しい方向へと動き出すようなエネルギーが流れ始めています。
トランスサタニアンが告げる1万年ぶりの変革期
実は、このタイミングには他にも大きな天体の動きが重なっています。
私もYouTubeやライブ配信、ウェビナーなどで何度かお話ししていますが、今、冥王星・天王星・海王星という3つのトランスサタニアン(外惑星)が、それぞれのサインの「はじまりの度数(頭)」に来ているんです。

この3つが作るのが、美しい小三角形。チャンスや変革をもたらす特別な配置です。
しかも、同じような配置は12,376年間、一度もありませんでした。

そう、私たちは今、極めて稀な、特別な宇宙エネルギーのもとに生きているのです。
2025年――新しい風が吹き始める年
少し詳しく見ていきましょう。
2025年7月7日に、天王星がふたご座に移動しました。

そして2025年10月現在、冥王星はみずがめ座のはじまりに、海王星はおひつじ座のはじまりに、天王星はふたご座のはじまりにいます。
この3つの天体が、見事にそれぞれのサインのスタート地点でトラインの角度をとっている。
これが、まさに時代の転換点を象徴しているのです。
太陽や月がこのサインを通過するたびに、新しいアスペクトが次々と生まれ、私たち一人一人にも変化の波が届いています。
木星と土星の20年サイクルとは?

そんな壮大な宇宙の背景にあるのが、先ほどの土星と木星の周期です。
このサイクルは2020年に新しく始まりました。
簡単に言うと、木星と土星は、約20年ごとに「合(コンジャンクション)」になります。
木星は12年で一周、土星は30年で一周。
木星のほうが速いので、追いかけっこのように20年ごとに出会うんですね。
最初の合(0度)で新しい時代が始まり、その後、90度(スクエア)のタイミングで「行動」や「現実化」へのプレッシャーがかかります。
こうした節目が約5年ごとに訪れ、やがてまた次の新しい20年サイクルへと移っていく――
それがこの会合周期のリズムです。
会合が起こるエレメントが時代を決める
このサイクルを見る上で、もう一つ大切なのが、木星と土星がどのエレメント(火・地・風・水)で重なるかという点です。
火・地・風・水という4つのエレメントのうち、木星と土星がどのグループのサインで合になるかによって、時代のテーマが変わります。
これまでは、地のサイン(おうし・おとめ・やぎ)での合が200年ほど続いてきました。
地の時代は、形・構造・物質・所有という、目に見えるものを築くことがテーマだったのです。
高市さんのチャートにある「やぎ座の木星×土星」は、地の時代の最後の会合に生まれた象徴です。
情報と共鳴の時代へ
そして2020年、いよいよそのサイクルが終わり、初めて風のサイン(みずがめ座)での会合が起こりました。
ここから、200年続いた「地の時代」から、「風の時代」へ。
私たちはその歴史的な転換点の真っただ中にいます。
これからの200年は、みずがめ座・ふたご座・てんびん座という、この3つの風のサインで新しい会合が起こっていきます。
風はマインドと情報の象徴です。コミュニケーション、ネットワーク、学び、共有、協働。
個人と個人がつながり、知恵を分かち合う時代が始まったということです。
・・・後編へ続く(次回更新をお楽しみに!)
木星と土星のサイクルは、私たち一人一人の人生にも成長と責任の節目を告げています。
そしてその節目を象徴するように、高市早苗さんと小泉進次郎さん、二人のチャートにも新しい時代の扉を開く力がはっきりと刻まれていました。
🌟この続き(後半)では、木星×土星のサイクルから見た進化の道と、総裁選当日のトランジットが示す選ばれるタイミングについて解説します。
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