風の時代を生きるヒント~Out of boundsの火星を知る~

風の時代に知っておきたい天文学と占星術の基礎知識

ハルミ
ハルミ

皆さん、こんにちは。エネルギーナビゲーターの大旗ハルミです。今日は、先日お話した、火星のOut of boundsについて、少しご説明をしようと思います。

2021年4月現在、火星は2021年3月21日10:30:41 amから5月24日1:45:26 pm まで、Out of Boundsとなっています。

過去のYouTube動画で、Out of Boundsについて詳しくご説明していましたので、それをもとに一部記事にしてみました。

興味のある方は私の過去のYouTube動画から探してみてくださいね。この記事の最後にも、参考動画を掲載しています。

地球の地軸の傾き

地球が太陽の周りを約365日かけて1周することを公転と言います。また、地球は公転だけでなく、南極と北極を結ぶ地軸と呼ばれる軸を中心に約24時間かけて回転していることは、皆さんご存じのことと思います。

地球が地軸を中心に回転することを自転と言いますが、この軸は、公転する面に対して垂直に伸びた軸から約23.4度傾いているのです。

地球儀を見てもらうと、地軸が傾いていることがよく分かりますね。

本当は地球がこのように公転と自転をしながら、太陽の周りを回っているのですが、私たちは地球からしか見ることができないので、太陽が動いているように見えるのです。

この太陽の軌道を黄道、エクリプティック(ecliptic)と言います。

地球の赤道を天球(地球を中心にした時の天体の位置を投影するための仮想の球)に投影したものを「天の赤道」と呼びますが、自転面と公転面のずれ(地軸と公転面の垂線との傾き)がそのまま天の赤道と黄道のずれになります。

この傾きのせいで季節があるのです。

おひつじ座0度の決め方

西洋占星術では、トロピカルという方式を使っておひつじ座の始まりを決めているので、実際の星の位置とは少しずれています。雑誌などに使われる星占いはすべてこの方式で星を読んでいます。

一方、インド占星術では紀元前から使われているサイドリアル方式を使っています。元々の起点が動きのない固定した恒星を使っているので、今の星の位置を使っています。

サイドリアル方式にもいろいろな起点があるので一概には言えないのですが、トロピカル方式との間にはおおよそ30度前後のずれが生じると言われています。

西洋占星術のトロピカル方式の場合は、太陽が春分点を通った場所を起点として、おひつじ座0度を計算上で見ています。

地球は回転しているので、歳差運動というものがあって、地球の地軸がコマのように円を描いて振れているため、軸が少しずつずれてきているのですが、それは計算に入れません。

天球の経度・緯度

天球の経度を赤経、緯度を赤緯(ディクリネーション)と呼びます。赤緯は天の赤道を0度として、北は+、南は-で、それぞれ90度まで計ります。

赤経は春分点を基準として数えます。

24時間=360度の関係(地球は 24時間で1周する)を利用して単位を変換し、0から24時間までのように計ります。

風の時代のOut of boundsの火星

Out of boundsとは何か

オーストラリアのアストロロジャー、オルガ・モラレスさんという方がすごく面白いことをおっしゃっています。

これは彼女のサイトからこれをコピーさせていただきました。

この中で黒い●が太陽です。この図では、上の線が北の境界線、下の線が南の境界線です。地球の地軸の傾きによって、北緯、南緯が変わってくるわけです。中心より上が北緯、下が南緯です。

天体は通常、赤緯±23.4度の範囲で運行しています。この図の境界線の幅の間でいろいろな星が動くのです。

ところが天体の動きが、このバウンダリー、領域から外れることがあるのです。天体が赤緯±23.4度(23度27分)を超えた位置に外れることをOut of boundsと言います。

通常天体は太陽の影響を受けていますが、その太陽の影響から離れて自由になるので、かなりインパクトがあります。

Out of boundsの火星

2016年8月8日は、火星がかなり激しいOut of boundsになっていました。上の図の赤い矢印で示した場所を見てください。

火星の軌道が南側の境界線を越えていますね。火星のOut of boundsのデータを調べてみたら、2016年8月8日から10月30日まで南緯25度55分でOut of boundsでした。

これはかなり激しいOut of boundsです。

火星がOut of boundsの時はとてもパワフルです。火星は生きるエネルギーだし、アグレッシブだし、戦争のようなホットな星です。

そういう火星が普段いるところから外れて出てくる時は、もうリミットが外れてぐっと入ってくるようなエネルギーになります。

これがすごく強烈なんですよ!

だから何かあるだろうということはずっと予想していたのですが、台風10号の東北・北海道の豪雨被害、阿蘇山の噴火など、自然災害の多い年でしたね。

ハルミ
ハルミ

悪いことばかり起こるとは限りませんが、やっぱり何かイベントが起こりやすいエネルギーと言えます。

土星、火星はトラディショナルなアストロロジーでは「凶星」と言われている星ですが、魂の進化のために、いろいろなことを動かしていくようなエネルギーです。

土星は固めて、制限や試練(restriction)を与えて、一所懸命働かせるようなところがあるし、火星は先ほどご説明したように、前線で直進していく戦士のエネルギーですから、この二つが重なると、現象的にはいろいろなネガティブな事象が出てきやすくなります。

そのため、「凶星」と呼ばれたりするのです。

しかし、見方を変えると、今までとは違うやり方で物事を変容させて、前に進ませるために起こってくるとも考えられます。

いずれにせよ、どの惑星も、すべてそのエネルギーをどの周波数で使っていくかがとても大切です。

惑星が持つエネルギーの特徴を知って、意識的に高い周波数で使っていけるようになると、出てきた事象が一見ネガティブなことであっても、そこから何を学んでいけと宇宙が伝えてきてくれるのかという視座を持つことができます。

エネルギーをアーキタイプとしてしっかり学んで、それを日常生活で体感していくとそのあたりの面白さがきっと感じられるようになりますよ。

火星がOut of boundsになる周期

オルガさんの研究によると、火星が大きくOut of boundsに振れるのは、だいたい15年周期のようです。今回例に出したのが2016年ですが、その前は2001年、15年前になります。

その頃もちょうどOut of boundsの火星だったんです。下の図を見てください。

過去の事例と風の時代のOut of Bounds

上の図を見ると、2001年4月15日から10月20日までの間、Out of boundsになっていました。その時は27度という、かなりのOut of boundsでした。この時何が起こったかと言うとSeptember 11th、9.11同時多発テロです。

その前は2008年とか1992年と1993年。この時は南側ではなくて、北側でずれてOut of boundsになっていますね。

私が調べてみたところ、1992年12月6日から1993年4月14日まで、この時は北側ですが、27度にずれていました。

その年は2月16日にワールドトレードセンターの地下駐車場で、イスラム系の過激派の人が爆発物を爆発させました。

2008年は調べていませんが、南側でOut of boundsが起きた2001の15年前、1986年は3月26日から10月7日に、南側でOut of boundsがありました。

2001年に起きた 9.11同時多発テロから、さらに15年前は何が起きていたかと言うと、チェルノブイリ原発事故が起こっています。

このように、本当にすごいことが起こりやすいエネルギーになっていることが分かります。

2016年以降、16年間の火星のディクリネーションのデータを調べておきました。今度、北側でピークがやってくるのは2022年後半から2023年前半、および2025年頃ですね。

皆さんを脅かすつもりではないのですが、火星のOut of boundsの時は、このような激しいことがいつ起こってもおかしくないようなエネルギーになっているので、ちょっと意識しておくことが大切だと思います。

ハルミ
ハルミ

火星のOut of Boundsに興味のある方は、Youtubeの過去の動画で何度かご説明しているので、探してみてくださいね。

Thank you so much, and so much love, Harumi

この記事はYouTubeでもご覧いただけます

新月と満月の願い事 おとめ座9度21分 新月/日蝕のメッセージ【星読み徒然草51】

29:30あたりから、火星Out of boundsの解説をしています。

↓↓