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風の時代に大切なおとめ座のエネルギー
2021年9月の新月に5年前のおとめ座の新月を振り返る
皆さん、こんにちは。エネルギーナビゲーターの大旗ハルミです。いかがお過ごしですか?
2024年9月の新月は3日。今がとても大事なタイミングなので、2021年にYouTubeで公開した、「おとめ座へのラブレター」をブログ記事にしました。
記事の最後にはYouTube動画のリンクも載せてあります。ぜひおとめ座のエネルギーを理解するためにお役立てください。
2021年8月23日、太陽がおとめ座に入って、9月7日はおとめ座で新月があります。
おとめ座のエネルギーがクローズアップされるこのタイミングに、過去に配信した動画をもとに、おとめ座のエネルギーをもう一度解説致します。
5年前の2016年9月はとにかくパワフルでした。皆さんはこの頃、何を考え、どのようにお過ごしだったでしょうか。
2016年はUniversal Year 9の年。
そして9月もUniversal Month 9の月。
さらに9月はもともと9。
そのうえに、日蝕がおとめ座9度で起こって、9が4倍も強調されていました。
新月の日蝕で、とにかく大事なのは自分に必要なくなったものをリリースすることです。9月1日は新月の日蝕で、種まきの時です。
自分にとって一番大切なものは何かを考える
ここで新しい種をまくためには、自分にとって何が一番大事な真実なのか、自分にとって一番大切なものは何かということをしっかり考えてください。
そして、古い感情や怒り、妬み、許せないという気持ちが出てきたら、それを抑圧するのではなく、受け取りましょう。
受け取った感情は、例えばいつもお話している「ホ・オポノポノ」を使って、手放していきましょう。
「ありがとう」
「ごめんなさい」
「許してね」
「あなたは出てきたかったのに、私が見たくないと押さえつけていたね」
「もう大丈夫。出てきてくれてありがとう」
「あなたのこと嫌っていないからね」
とにかくそういうことをしていきましょう。本当にいろいろなものが出てきて感じているはずですから、苦しいと思います。
宇宙から嵐のようなエネルギーが流れていて、私たちに浄化を促すために見せてくれているのです。
感じた時に、そういう自分にどっぷりのめりこむのではなく、これは手放すいいチャンスです。
そのためにはしっかりと出てきた感情を受け取って、浸ることが大事です。浸った上で、もうありがとうと言って手放すのです。
その時に、大切なことは、絶対に誰も責めないということです。人のせいにもしないし、自分のせいにもしないで、愛でもって感謝の気持ちで、ありがとうと手放すことがとても大切なエネルギーです。
出てきた感情にしがみ付くと戦ってしまいます。しがみつかずに、出てきてくれてありがとうと言って優しく愛で受け取って行くのです。forgiveness(赦し/許し)というのはリリースすることです。
自分の中の見たくないものと向き合い、統合することが魂の進化につながります。
おとめ座の反対側はうお座、うお座のルーラーは海王星です。神の無条件の愛そのもの、宇宙そのものの愛を表す海王星に向かって、どうぞ受け取ってくださいとお願いしましょう。
それが赦し/許しなのです。そうやって優しく愛情を持って自分の中の見たくない影の部分も抱きしめてリリースしていくと、そういうものが全部愛で私たちの中に入っていくのです。
それが私たちの魂の進化です。いろいろなことを経験させられて、成長できた自分に出会えるのです。統合するということが大事です。
風の時代に知っておきたいアストロロジーの基礎知識
1~5ハウス概説
それではおとめ座の話をしていきます。おとめ座は、もともと6ハウスが司っているところで、第6ハウスとおとめ座は非常にリンクしています。
上の図のホロスコープの円を上下に半分に分けるように、左右に伸びた線が水平線です。12ハウスと1ハウスの境界線がアセンダント(東の地平線)、6ハウスと7ハウスの境界線がディセンダント(西の地平線)です。
第1ハウスは、人生において最初のステップであり、生まれてきた自分を守りながら、感覚を養い、サバイバルレベルで自分を防衛する場所です。
第2ハウスでは、自分の価値観を築き、一人で自立していく力を学ぶことが重要になります。
第3ハウスは、ふたご座が司る場所で、風のエネルギーが支配し、水星がルーラーです。風ですから、外に向かっていく男性性のエネルギーです。そして陰と陽で言えば陽のエネルギーです。
外に向かって行ってコミュニケーションをして、いろいろな人と話をして情報を取ってきて、人と関係を作って、近場をいっぱい旅して・・・と、ここはコミュニティや学習、兄弟、近所の人といったことを表すことが多いです。
そういったところで人と関わっていくことを勉強していきます。
第4ハウスは季節の始まりカーディナルサインで、水のエネルギーを持つかに座が支配する場所です。ここは、家族や自分の基盤となる場所であり、感情を育み、最もプライベートな領域を守ることがテーマとなります。
かに座は、自分のベースとなる家族に守られている中で、私だったら大旗家のハルミさんというように、自分が所属する最初のところです。
独立した場合は自分の家族。そして晩年も表します。そして自分の一番プライベートなところをかにの甲羅で守って、感情をここでしっかりと育んで、慈愛をもって生きていくことを学びます。
そしてある程度自分で自信を付けたところで、第5ハウスは太陽がルーラーのしし座で、「俺はジャイアン!」というように、自分を表現し、自信を持って自己主張するのです。
6ハウス概説
みんなが輝きだすと、自然と衝突が生まれます。そこで、第7ハウスから一人の人格としてパートナーシップを築くために、調整が求められるのが第6ハウスです。
おとめ座は英語で「Transition(移行)」を象徴するサインです。
5ハウスしし座の「自己表現」から、社会の中でどのように自分を役立てるか、どのようなサービスができるかを模索する場所です。
おとめ座は、地の柔軟宮であり、女性性の陰のエネルギーを持つサインです。そのエネルギーは内側に向かいます。
ルーラー(支配星)は水星ですが、ふたご座の外向的な風のエネルギーとは対照的に、おとめ座の水星は内向的であり、自己内省を行います。
内側でマインドを駆使して、人と会話をするのではなく、自分と会話をして、頭の中でチャットをします。
アースサイン(地のサイン)は具体的な自分の体や、現実的に何かを形として表すことがとても大事になるのです。
風のサインはmind oriented(思考重視)ですから、いろいろな情報を取るとそれで満足しがちですが、おとめ座はそれだけでは満足できないのです。
取ってきた情報を今度はしっかりと識別して分析し、ここができていてここはできていないから、こうした方がいいと、細かく分析していくことが得意なエネルギーです。
人が気付かないことまで気付く分、気付いてしまうと、自分はまだ足りていないということが見えてしまうので、自分を批判的に見て過小評価してしまうのです。
そして、みんなが「俺はジャイアン」では困るので、調整が入ることで謙虚になります。
謙虚になる分、自分に自信がなく、自分を認められないということが起こってくるエネルギーもおとめ座にはあります。
風の時代だけじゃない、アストロロジーにおける時代の考え方
うお座の時代からみずがめ座の時代へ
話が変わりますが、最近よく耳にする「みずがめ座の時代」が訪れているという話について少し説明したいと思います。
まず、地球は完全な球体ではなく、極端に言えば洋ナシのような形をしています。地球が自転しているため、歳差運動と呼ばれる現象が起こり、地球の地軸がコマのように円を描くように振れているのです。このため、地軸が少しずつずれていっています。
西洋占星術では、おひつじ座の0度を春分点とするのですが、実際の空の上では春分の日になる時の太陽の位置は、実は少しずつずれているのです。
この話題については、以前ブログでも詳しく記事にしていますので、こちらをお読みください。↓↓
今がうお座の時代と呼ばれているのは、実際の空の上では、春分点がうお座にあるからなのです。
ただし、西洋占星術では地球の歳差運動に影響されないトロピカル方式を採用しているため、星座の位置が変わることはありません。
実際の空では、春分点がうお座からみずがめ座に移行して移行期になっています。これが「みずがめ座の時代」と呼ばれるものの背景です。
うお座の時代とは、キリストやお釈迦様が生まれてからこれまでの約二千年間のことを指します。
そして、何かが終わりを迎えるとき、その時代に学ぶべきネガティブな側面がたくさん表面化してくるのです。
一つの時代が終わる時に浮き上がってくるもの
うお座からみずがめ座に入る時は、300年から500年くらいの間、時間をかけてゆっくり変わっていくと言われています。
そういう一つの時代が終わろうとしている時は、絶頂期が終わりになるので、学び切れていないものは手放していかなければなりません。
今まで続いたうお座の時代の2000年の歴史を振り返ると、ゆがめられてきたものが表面に浮き上がってきて、はっきり見えるようになってくるのです。
男性中心の社会であったり、もっと昔は例えば日本は天照大神という女性の神様がいらしたり、バビロニアやエジプトといった古代文明ではイシスという女性の女神というのがたくさんいらっしゃいました。
宗教にゆがめられてきたもの
うお座の時代には、「神様は男性である」という考え方が強く浸透しました。
例えば、キリスト教のエデンの園の神話では、イヴがアダムに知恵の木の実を食べさせたことで、二人はエデンの園を追い出されました。
この神話を通じて、女性は男性を誘惑する悪しき存在とされ、人間は原罪を背負うことになったと解釈されました。これはキリスト教的な考え方です。
私個人としては、魂がキリスト教と深い縁があると感じています。小さい頃、家族の中にクリスチャンはいなかったのですが、私はマリア様が大好きで、どうしても教会に行きたいという強い願望がありました。
田舎に住んでいたため、立派な教会があったわけではないのですが、それでも教会に行くことが私の願いでした。
母に頼んで、日曜学校に通わせてもらうようになり、そこでの経験がとても好きでした。
しかし、教会で学んだことの中には、「神様以外のものを拝んではいけない」という教えがありました。
これにより、神社に参拝することや、家でご先祖様に手を合わせることがいけないことだといわれて、子供心に罪悪感を抱くようになってしまいました。
その後も、やはり縁があったようで、高校や大学もキリスト教系の学校に進みました。
クリスチャンの友達も多く、何度も「クリスチャンになりなさい」「洗礼を受けなさい」と勧められましたが、どうしてもクリスチャンにはなれませんでした。
キリスト教を嫌いなわけではなかったのですが、私は神社やお寺も好きで、マントラを唱えることにも魅力を感じていました。
だからこそ、「キリスト教の神様以外はダメ」という考え方に、どうしても共感できなかったのです。
宇宙からのメッセージが時とともにゆがめられ、捻じ曲げられていく
話が少しずれてしまいましたが、宗教というものは、どんな形であれ、もともとは人間が作り上げたものです。
その起源は、誰かが宇宙からのメッセージを受け取り、それを形にしたものですが、時が経つにつれて、その純粋なメッセージが歪められてしまうことがあります。
一神教は他の信仰を認めないため、しばしば争いの原因となります。本来、すべての人が平等であるはずなのに、自分の信じる神だけが正しいと主張することで他を否定し、対立が生まれてしまうのです。
一方で、仏教には特定の創造主が存在せず、宇宙の真理に目覚め、覚醒することを目指しています。こうした仏教の考え方は、私にはとても共感できるものでした。
小さい時に自分から望んで教会に通っていて大好きだったにも関わらず、クリスチャンになれなかったのは、「こうしなければならない」という教えに縛られてしまい、自分自身が苦しくなってしまったからだと感じています。
また、キリスト教では星占いはいけないこととして禁止されているようでした。
もともと、バイブルには星を読むことが記されています。キリストが生まれた時に3人の博士が訪ねてきたのは、確かアストロロジャーだったと聞いています。
しかし、歴史の中で、人々を宗教に縛りつけるために、星を観察することが政治的に不都合となり、禁止されたのではないかと思います。
原始キリスト教では星に関する記述がしっかりとあり、仏教でも曼荼羅(まんだら)の中に星が出てくるし、星供養もあります。
宇宙の星の動きは宇宙のエネルギーそのものであり、それを知ることは非常に興味深いことです。私も自分自身で学んできて、とても面白いと感じています。
話がまたそれてしまいましたが、うお座の時代には、このような歪みがたくさん表れてきているのです。
新しい時代に移行するために、生まれてくる世代にある役割
そういった意味で、しし座・冥王星の世代は、みずがめ座の時代に移行するための種まきを担った世代といえます。
その後に続くおとめ座・冥王星の世代は、うお座の時代の終わりに現れ、自分を型にはめ込み、「自分には原罪があり、まだ足りない存在だ」という思いをヒーリングするためにやってきた世代だと、進化占星学では解釈されています。
これが、おとめ座のアーキタイプを語る際の自然な表現となるでしょう。
風の時代に知っておくべき6ハウスおとめ座のエネルギー
自分の行き過ぎていたところに気付き、見直す経験をする
占星術の本を読まれている方は、おとめ座が支配する第6ハウスが「体、健康、勤務」などに関連すると書かれているのをご存じかもしれません。
しかし、単にそれだけにとどまらず、本来の意味はもっと深いものです。
第6ハウスは、日々の生活の中で体を使って働くレベルで、自分の内側にある様々なものに気付かせるための場です。
例えば、病気やけがを通じて、自分がどこかで無理をしていたり、行き過ぎた行動を取っていたことを見直す機会が与えられます。
こうした経験を通じて、自分自身を癒し、リリースする力、そして自己愛を学ぶのです。
第6ハウスは、自分を癒し、愛することを通じて、他者をも愛し、最終的に人生で学ぶべき重要な教訓を得る場なのです。
そうすることによって、それをしっかりと癒すためにリリースしていく力、癒しの能力、そして自分をしっかり愛する能力を学ぶのです。
この学びの過程では、自分の未熟な部分や罪深さを見せられることがあります。そういうところを嫌というほど経験させられたり、見せられたりする経験を通じて、私たちは内省し、成長するのです。
おとめ座のアーキタイプをこのような視点で捉えると、私たちが普段考えている枠組みは、実は多くの歪みを抱えていることに気付くでしょう。
そして、その歪みとは、社会が作り上げた「こうでなければならない」という条件付けに他なりません。
何度も「歪み」という言葉を使いましたが、それは私たちが無意識に受け入れている、人間が作り出した制約や思い込みのことです。
これらの条件付けを見直し、解放していくことが、おとめ座のアーキタイプを理解する上で重要なポイントです。
人間には理解できないパーフェクトな宇宙の真理とつながるところ
その中で典型的な考え方として、うお座の時代に培われてきたのが「神様は男性であり、完璧な存在で、我々人間を裁く」というものです。
特にキリスト教の教義に基づくと、このような見方が強調されてきました。
しかし、宇宙の根本的な法則や自然のスピリチュアルな原理に照らし合わせると、宇宙の根源はジェンダーを超えた存在であり、そこには男性も女性もありません。
そして体が男性であろうと女性であろうと、体の内側には誰もが男性性と女性性を両方持っています。
すべてのものが進化していく中で、このような二元性の中で多くの葛藤や摩擦が生じるのです。
もし、うお座が神の真理を象徴しているとしたら、最終的には、うお座が象徴する海王星の無条件の愛、つまり宇宙の根源的な意識と一体となることで、ある意味での覚醒や悟りに達する可能性があるといえます。
その境地は、完璧なクリエイターとしての自分自身を再発見する場所でもあります。
おとめ座はパーフェクトではない自分を知っている
おとめ座はうお座の反対側にあります。うお座は、最終的に宇宙の根源的な愛や意識と一体になる可能性を秘めていますが、それに至るまでには多くの学びや試練が伴います。
おとめ座は、その道のりの途中で、物理的な体を持つ人間としての自分と向き合い、完璧ではない自分を見せられるエネルギーを持っています。
このため、おとめ座は、自分がまだ足りない、完璧ではないと気づきやすいサインであり、自己改善や完璧主義に向かう傾向があります。
これを理解すると、おとめ座のアーキタイプがどのように形成されているかが見えてきます。
ここで先程言った人間の作った条件付けをあてはめると、おとめ座のアーキタイプに焦点が当たってくるのです。
おとめ座のエネルギーは、「完璧な神」と対比して、自分が不完全であるという認識が根底にあります。
特にキリスト教的な文化の中では、原罪の意識が強調され、人々は自分が罪びとであるという意識を持たされます。
これが過度に強くなると、自分を責めたり、逆に他者に対して怒りを抱いたりすることがあります。
小学校で、自ら希望して教会に通うようになって、、「私たちは罪人なのだ」というところが、私にはどうしてもなじめなかったのです。
批判する訳ではないのですが、無意識の中に、私たちは罪人であるという罪の意識と贖罪の意識が形成されて、結局自分がいろいろなことに苦しむようなマゾヒズムのような感覚になってくるのこともあると思いました。
そして罪の意識が行き過ぎてしまうと、今度は怒りになってサディズムとリンクしてくるのです。
このあたりのことはジェフ・グリーン(Jeffrey Wolf Green)が「Pluto」という本の第2巻で詳しく論じています。
英語が読める方はお読みになってみるといいと思います。今言ったようなことが全ておとめ座-うお座の軸にあるのです。
おとめ座に現れやすい「コップの水が半分空っぽ症候群」
今お話したような背景を理解すると、おとめ座がなぜ完璧主義になりやすいのかがよく分かると思います。
おとめ座のルーラーである水星は、ふたご座とは異なり、内側に向かう非常に内省的なエネルギーを持っています。
ふたご座が外部から得た情報を収集するのに対して、おとめ座ではその情報を深く理解し、プロセスするために一生懸命取り組みます。
このプロセスには、識別や分別の能力が重要な役割を果たします。
しかし、これらのプロセスを重ねれば重ねるほど、自分にはまだ足りない部分があり、それが常に意識の中に響き渡るのです。
「I’m not good yet.(まだ私は充分ではない)」
「I’m not ready yet.(まだ準備ができていない)」
という思いが、おとめ座の中でエコーのように繰り返され、いわゆる「コップの水が半分空っぽ症候群」に陥りやすくなります。
この完璧さに欠けているという認識は、深いスピリチュアルレベルでは「まだ自分は神様から認められていない」という感覚と結びつきます。
おとめ座のエネルギーが強い人は、非常に勤勉で努力家である一方、どれだけ努力しても「完璧にはなれない自分」を感じることが多く、その結果、心の中に空虚感が生じてしまうことがあります。
スピリチュアルな道を歩む過程で、特にキリスト教や仏教のような宗教では、修道院や寺院での禁欲的な生活や自己清めの習慣が重視されます。
それが重荷となり、圧倒されてしまうこともあります。
おとめ座のエネルギーが強い方、例えば冥王星がおとめ座にあるとか、6ハウスが強調されている方、あるいはノードが絡んでいる方などは、完璧でない自分に対する不満が強くなり、自分の欠けている部分を何とか埋めようとするのです。
宇宙の根源のエネルギーとつながれない分、この欠乏感を埋めるために、過剰に働いたり、他者のために自分を犠牲にしたりすることもあります。
医療関係者やヒーリングを行う方々は特に、自分を痛めつけるまで他人に尽くす傾向が見られるかもしれません。
中には引き延ばしをすることもあります。私はおとめ座に星はありませんが、10ハウスがおとめ座です。
10ハウスはキャリアを表すところです。私は前から星読みをやりたかったのですが、やればやるほど私はまだreadyではない、私はもっと勉強しなければと、今でもそう思っています。
まだ私にはできない、もっと勉強したいと思うことがいっぱいあります。まだ完璧ではないことを理由に、なかなかスタートしないで引き伸ばしてしまう、おとめ座もいるのです。
これはおとめ座が強い方だけに限らず、私たちのホロスコープの中には誰しもおとめ座があり、この影響を受けることがあるのです。
誰もがおとめ座のエネルギーを持っている
皆さんのホロスコープの中で、おとめ座はどのハウスにあるでしょうか?
そのハウスを見てみると、もしかしたら自分がいつまでも引き延ばしているようなことがあるかもしれません。
特に、おとめ座で日蝕がある時期などは、自分にGOサインを出す重要なタイミングになるかもしれません。
おとめ座のエネルギーは、現実の自分の至らない部分に目を向け、何かでそれを埋めようとする傾向があります。
それは、「とにかく人のために役立ちたい、奉仕したい、サービスを提供したい」というおとめ座の強い欲求からくるものです。
おとめ座は、他者に貢献することを大切にするサインであり、これは6ハウスにおいても同様です。
宇宙の視点から見て、自分は何者で、自分は何をして、どうやってみんなのために役に立てるのだろうかということを考えていくことが大きなテーマになるのもおとめ座・6ハウスです。
そういう意味で、しし座で膨れ上がったエゴを、謙遜して自分を低く見過ぎることもありますが、そこが良いところなのです。
おとめ座のエネルギーは、自分が他者にどのように役立つかを考え、奉仕を通じて周りと一体になり、最終的には12ハウスのうお座が象徴する「oneness(ワンネス)」に近づいていこうとします。
その過程で、自分を低く見すぎてしまい、自分自身を見失ってしまうこともあるでしょう。本当に周りのために奉仕しようと一生懸命になるあまり、自分をおろそかにしてしまうことがあるのです。
しかし、同時におとめ座は、自分をより良くしようという執着心も持っています。だからこそ、自己改善や自己愛を大切にすることを学ぶ必要があります。
風の時代に皆さんに送る、おとめ座へのラブレター
完璧さは一つのプロセスである
自分の価値を高めるためには、「あるがままの自分を受け入れ、今この瞬間を生きること」がとても大切だということが、おとめ座の皆さんにお伝えしたいメッセージです。
これからおとめ座の皆さんに、ラブレターとして愛のメッセージをお届けしますね。
まず、おとめ座にとって大切なこととして、完璧さや完全さは一つのプロセスであることを認識してほしいと思います。
真の完璧さというものは、一生をかけても、何度生まれ変わっても達成できないかもしれません。
しかし、一つ一つのステップを踏みしめながら、ゲートを設けて進んでいくことが、おとめ座にとって重要なプロセスです。
おとめ座の前には、いつも大きな理想のゴールが広がっています。それを分割し、一歩ずつ進めていくことが、理想に近づくための鍵です。
おとめ座のエネルギーには、周囲のネガティブなものをすべて自分の中に取り込み、浄化しようとする力があります。これが、おとめ座が持つ強さの一つです。
おとめ座の英語名「Virgo」は「Virgin」から来ており、これは聖母マリア(Virgin Mary)、つまり「妊娠した処女(pregnant virgin)」というアーキタイプを象徴しています。
この純粋さと強さは、おとめ座の本質的なエネルギーの一部です。
エソテリックアストロロジーの大家であるアリス・ベイリーも、おとめ座が非常に重要なサインであると述べています。
おとめ座の皆さんは、その純粋さと献身的な性質を大切にしながら、少しずつ理想に近づくプロセスを楽しんでください。
完全になろうとして、ネガティブなものを取り込みやすい
おとめ座は、周りのネガティブなエネルギーをすべて取り込んで浄化しようとする特有のエネルギーを持っています。
それは、自分に言われたネガティブなことだけでなく、周囲にあるすべてのネガティブな要素を吸い込み、それをきれいにしようとする強い力です。
しかし、注意が必要なのは、そのプロセスで、まだ生み出すことが出来ていない何かネガティブな要素を取り込んでしまい、消化しようとすることです。
それは、自分を完全にしようとする無意識の行動かもしれませんが、時には過剰に自分を圧迫してしまうこともあります。
おとめ座はまた、消化器官を象徴するサインです。これは、さまざまなものを取り込み、それを消化して体の栄養に変えようとするエネルギーを持っていることを示しています。
おとめ座は情報を集め、それを消化し、同化し、吸収していくプロセスが得意です。
しかし、おとめ座のエネルギーが強いときには、まだまだ不十分だと感じる不安が生じやすくなります。
何かを取り込みすぎて、消化しきれないことが、心身に負担をかけることもあるでしょう。
自分が取り込むものの量や質に注意し、自分自身を守ることが大切です。周りのネガティブなものをすべて背負い込むのではなく、自分が消化できる範囲内で取り込むように心がけてください。
それによって、心身のバランスを保ち、自分自身を大切にすることができるでしょう。
行き過ぎないようバランスを取るために大事なこと
おとめ座のアーキタイプが行き過ぎてしまった時、バランスを取るために必要なのは、反対側のポラリティポイントであるうお座のエネルギーを取り入れることです。
特に、冥王星がおとめ座にある世代の方々にとっては、この方法が非常に有効です。
うお座の海王星は、すべてを溶かす宇宙の愛を象徴しています。そのエネルギーに身を委ね、サレンダーして、リリースすることが大切です。
「どうか受け取ってください、手放します」と宇宙にお願いし、自分を解放していきましょう。
おとめ座には、内省し、自分を見つめ直す力があります。この力をエンパワーメントに変えて、自分を愛することが、バランスを取り戻すための鍵です。
自分をしっかりと抱きしめ、良い部分も悪い部分も、完璧でない自分を受け入れ、「ここまで来た自分」を大切にしましょう。
そして、自分の中にある、受け取りたくないと感じるものや、汚れたと思うもの、不完全な部分をすべてリリースするための許し/赦し(forgiveness)のプロセスを実践していきます。
うお座のエネルギーを活用して、こうしたプロセスを進めることが大切です。
完璧でいたいという思いにとらわれると、不安が募ることもありますが、重要なのは、今この瞬間を生きることです。
未来の完璧な自分を思い浮かべると、その距離に不安を感じるかもしれません。だからこそ、今を生きることが大切なのです。
このテーマに関して、2月のおとめ座のフルムーンの際に「今を生きる」という動画を作りました。
これは皆さんが、今を生きることの重要性を感じ、実践していくためのサポートになるでしょう。
YouTubeでご覧いただけます。こちらからどうぞ↓↓
新月と満月の願い事 おとめ座3度満月のメッセージ Part 2 今を生きる【星読み徒然草25】
ブログ記事はこちら↓↓
今を生きて宇宙の流れにサレンダーする
もう一つ大切なことは、自分の完璧主義や心理的な呪縛に陥らないために、うお座のエネルギーを活用することです。
うお座のエネルギーは、宇宙とつながり、その流れに身を任せることを意味します。これこそが「サレンダー(降伏)」です。
本当に、今この瞬間、宇宙から強力なエネルギーの流れが来ているのです。
このお話は2016年のことですが、2021年8月現在も、おとめ座とうお座のエネルギーは非常に強く、さまざまな激しいエネルギーが私たちに影響を与えています。
だからこそ、この流れに乗り、不要なものをどんどんリリースしていきましょう!
「今やらずにいつやるのですか!」と、口を酸っぱくして言いますが、この絶好のタイミングを逃さないでください。
そして、自分の内側に完璧な神が存在していること、宇宙と同じエネルギーが自分にも流れていること、仏性が自分にもあることをしっかりと感じることを許しましょう。
これが、皆さんへの大切なラブレターです。
そのためにも、ぜひ瞑想や自分と向き合う時間を取り入れていきましょう。おとめ座のエネルギーが強い方は、時々寂しさを感じることがあるかもしれません。
それは、自分が周りのネガティブなエネルギーをすべて吸収し、浄化しようとするおとめ座の特性から来るものです。
そのため、一人で過ごす時間がとても重要になります。
おとめ座のエネルギーが強い方ほど、しっかりと瞑想をすることをお勧めします。
瞑想しないと、無意識のうちに「まだこれができていない」「あれもやらなければ」と、頭の中で絶え間なく会話が繰り広げられ、心が落ち着かない状態に陥ってしまうことがあります。
おとめ座に冥王星を持つ世代が気を付けたいこと
特におとめ座に冥王星がある世代の方々は、その影響が非常に強く表れることがあります。
ですから、もし心の中でネガティブなチャットが始まった時には、自分を責めるのではなく、まずしっかりと呼吸を整え、瞑想を通じて宇宙とつながってみてください。
その過程で、自分の感情やハートの声をしっかりと受け取り、その中から少しずつ自分の素晴らしさに気づいていけるのではないかと思います。
おとめ座に冥王星がある方は、現在40代から50代にかけての世代に当たります。この時期は「中年の危機」とも呼ばれ、さまざまな星の配置が影響する時期でもあります。
そんな中で、この世代の方々は、うお座の時代からみずがめ座の時代へ移行する際に生じるさまざまな歪みや葛藤を癒していく役割を持つ魂だということを自覚していただきたいと思います。
そのためには、自分を優しく愛し、自分をしっかりと抱きしめることがとても大切です。宇宙はいつも私たち一人ひとりを温かく見守ってくれています。
皆さんのおとめ座はホロスコープのどのハウスに位置していますか?
例えば、第1ハウスにおとめ座がある方は、自分のアイデンティティが大きく変わる時期に差し掛かっているかもしれません。
第6ハウスにおとめ座がある方は、仕事や自分がどのように社会に貢献していくかがテーマとなります。
もし第5ハウスにおとめ座がある場合は、他者に対する優しさやサービス精神を、どのように自分らしく表現していくかが課題となるでしょう。
おとめ座のエネルギーを大きく輝かせて「俺はジャイアン」と、優しい自分を表現していくことがテーマになっていくような気がします。
このように、自分の出生図をじっくりと見つめ、自分のホロスコープが持つ意味を理解することは、人生をナビゲートする上でとても重要です。
宇宙のエネルギーをうまく活用するためにも、自分のネイタルチャートを知り、そこに描かれたテーマを意識して生きることが大切です。
これにより、自分の持つ可能性や課題を理解し、人生をより豊かに、そして調和的に進めていくことができるでしょう。
Thank you so much, and so much love, Harumi
この記事はYouTubeでもご覧いただけます
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